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Move Over どっかいけよ!

ファッション以外のアメリカンカルチャーもたまには、ってコトで今日は好きなミュージシャンについて少し。

大好きで今でも良く聞くのは【ジャニス・ジョプリン(Janis Joplin)】

高校生の時に初めて聞いたアルバムが1971年リリースの『Pearl』、1970年に亡くなってるので死後に発売された事になる最後にして最高の名盤です。圧倒的な迫力の声、キュートな笑顔、その裏に見え隠れする不安と絶望の心、27歳で死亡といった短い生涯や当時のヒッピーカルチャー、ウッドストックなど時代の印象が彼女を神格化しているのかもしれなけれど、それでも彼女の歌声に魂が揺さぶられたのは確かだし彼女をこえる女性シンガーを見たことはないです。

 

中でも一番好きな一曲目の『ジャニスの祈り – Move Over 』は印象的なドラムのリフから始まりギターとボーカルが同時に始まる。

 

You say that it’s over baby,
もう終わりだってあんた言ったわよね
You say that it’s over now,
もう終わったんだよって
But still you hang around me, come on,
でも私の周りをうろついてるじゃない ねえ
Won’t you move over.
どっかへ行ってよ

 

と歌いだす、まさに『Move Over 』 どっかいけよ!な歌いだしなんですが何故か邦題は『ジャニスの祈り 』全く反対の意味の様な気がしませんか?少し長いですが拝借してきた和訳詞で続きを

 

You know that I need a man, honey Lord,
知ってるでしょ?私には男が必要なの
You know that I need a man,
男が必要なのよ
But when I ask you to you just tell me
でもあんたを誘ったら あんた言ったわよね
That maybe you can.
さあどうかな?って
Please dontcha do it to me babe, no!
そんな事しないでよ
Please dontcha do it to me baby,
お願いだから そんな風にしないで
Either take this love I offer
どっちかにしてよ 私の愛を受け入れるか
Or honey let me be.
私を放っておくか

 

Hey! Please dontcha do it to me, babe, no!
ねえ、お願いだから そんな事しないでよ 嫌よ!
Please dontcha do it to me baby,
お願い そんな風に私を扱わないで
Either take this love I offer,
この私の愛を受け取るか さもなきゃ
Honey let me be.
私を解放して

I said won’t you, won’t you let me be ?
言ったでしょ 私を放っておいてよ 構わないでよ
Honey, you’re teasing me.
ハニー あんた意地悪だわ
Yeah, you’re playing with my heart, dear,
ああ 私の心を弄ぶのね
I believe you’re toying with my affections, honey.
あんた私の愛情をおもちゃにしてるんだわ ハニー

 

歌詞の中で「放っておいて」とか「解放して」とか言っていますが彼女はいつも不安で誰かと一緒にいないとダメな女性でしたからこの『Move Over 』 どっかいけよ!の邦題『ジャニスの祈り 』の意味は「お願いだからそばにいてほしいの」って彼女の祈りの唄なのかもしれないです。

 

 

この『Pearl』ですがアルバム製作中に彼女がヘロインの過剰摂取で亡くなったため、歌を録音することが出来なかったインストゥルメンタルの曲やリハーサルなのか?リズムをとる彼女の足音がバックミュージックのアカペラの曲があったりと単なる遺作としてだけではなく楽しめます。

 

評判がよろしいようでしたらまた書くかもです。

 

Tools-infinity Director 久木田善隆